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表側矯正の費用相場とは?内訳と費用を抑える方法も紹介 投稿日:2025/10/07 更新日:2025/10/07

 

歯並びを整えるための代表的な方法として知られるのが「表側矯正」です。

ただし、実際に治療を始めようとすると費用の全体像が分かりにくく、不安を抱える方も多いでしょう。

 

この記事では、表側矯正にかかる費用の相場や、カウンセリングから保定までの内訳を解説します。

無理なく治療を進めたい方に向けて、費用を抑えるための工夫や制度の活用方法もまとめました。

矯正を検討中で、費用面に悩んでいる方は参考にしてください。

 

表側矯正の費用相場とは

表側矯正はもっとも普及している治療法ですが、装置の種類や治療範囲によって大きく費用が変動します。

装置を目立ちにくい素材にすると追加料金が発生することもあります。

一方、前歯など限られた範囲を整える部分矯正であれば、費用を抑えられる可能性が高いです。

以下に、一般的な費用相場(検査・調整料含む)をまとめました。

 

治療内容 費用相場 特徴
全体矯正(メタルブラケット) 70万〜100万円 標準的で広く行われている
全体矯正(審美ブラケット:セラミックなど) 90万〜120万円 目立ちにくいが費用はやや高め
部分矯正(前歯など限定) 30万〜60万円 範囲が狭いため費用を抑えられる

 

なお、費用は検査や調整料などを含めて考える必要があるため、提示費用が総額なのか、それとも装置代のみなのかを必ず確認しておきましょう。

 

表側矯正の費用内訳

表側矯正にかかる総額は、一度に支払う装置代だけではありません。

実際には、複数の工程で費用が発生します。

ここでは、おもな内訳をまとめました。

 

  • カウンセリング
  • 精密検査
  • 虫歯治療・抜歯
  • 矯正装置
  • 通院(調整)
  • 保定装置
  • 保定観察

 

これらの工程を理解しておくことで、予算計画を立てやすくなるでしょう。

 

カウンセリング

初めて矯正相談を受ける際に、治療内容や流れを説明してもらうためのカウンセリングが行われます。

多くの医院では無料で実施されていますが、中には3,000〜5,000円程度の費用がかかる場合もあります。

カウンセリングでは、歯並びの状態や治療方法の選択肢を知るだけでなく、費用や期間の大まかな見積もりも確認可能です。

初期段階の疑問点が解消されるため、治療に安心して進むための欠かせない重要な過程といえるでしょう。

 

精密検査

治療を始める前に、レントゲン撮影や歯型の採取など詳細な精密検査が必要です。

これにより、歯や顎の状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てられます。

費用は2万〜5万円程度が一般的で、医院によっては分析や診断料も含まれることがあります。

検査結果を基に治療期間や使用する装置の種類が決まるため、この過程は治療を成功させるために不可欠です。

負担を感じても、精度の高い診断は将来のトラブルを防ぐ大切な投資といえます。

 

虫歯治療・抜歯

矯正をスムーズに進めるためには、先に虫歯や歯周病を治療する必要があります。

状態によっては、歯を抜いてスペースを確保するケースも考えられます。

これらの処置は矯正治療費に含まれないことが多く、別途5,000〜数万円程度がかかるため、歯に不安がある方は心の準備をしておきましょう。

抜歯の本数や処置の難易度によって、総額が変わる点も押さえておきたいポイントです。

健康な歯を土台にすることは、矯正を長期的に安定させるために欠かせません。

 

矯正装置

矯正治療の中心となる装置費用は、もっとも大きな割合を占めます。

素材によって見た目や快適さが変わるため、費用と審美性のバランスを考慮して選ぶことが重要です。

以下に、装置の種類別に費用相場をまとめました。

 

装置の種類 費用相場 特徴
メタルブラケット 70万〜100万円 費用を抑えやすいが目立ちやすい
セラミックブラケット 90万〜120万円 白色で目立ちにくい
サファイアブラケット 100万〜130万円 高透明で審美性が高い

 

医院によっては分割払いに対応しているところもあり、経済的な負担を軽減できるケースも見られます。

 

通院(調整)

装置を装着したあとは、月1回程度の通院でワイヤーの調整や装置の確認を行います。

1回あたり5,000円前後が相場で、治療期間全体では10万〜15万円ほどの追加費用になることが一般的です。

医院によっては、最初の契約時に通院費用がすべて含まれるパッケージ料金もあります。

小さな積み重ねですが、総額に影響するため、料金体系を事前に確認しておくと安心です。

 

保定装置

矯正治療が終了すると、歯が元の位置に戻らないように固定する保定装置が必要です。

リテーナーと呼ばれる取り外し式の装置や、歯の裏側に固定するタイプが一般的です。

費用は1万〜5万円程度で、素材や形状によって異なります。

保定装置を適切に使えないと、せっかく整えた歯並びを長期的に保てなくなるおそれがあります。

保定は見落としがちな工程ですが、治療全体の成功に欠かせません。

 

保定観察

保定装置を装着したあとも、数ヶ月から1年に1回程度の観察が必要です。

費用は1回3,000〜5,000円ほどで、通院回数は医院や患者の状態によって異なります。

 

保定観察は、歯の位置が安定しているかを確認する大切な段階で、再び歯が動き出すリスクを防ぐ意味があります。

矯正が終了したからといって通院をやめてしまうと、後戻りが起きる可能性があるため注意が必要です。

 

表側矯正の費用を抑える方法

矯正治療は高額になりやすいため、計画的に進める工夫が大切です。

医院ごとの料金体系や制度を理解しておくと、予算に応じて選択できます。

ここでは、負担を軽減するために役立つ3つの具体策を紹介します。

 

  • 複数の歯科医院を比較する
  • 医療費控除を使う
  • 部分矯正を検討する

 

それぞれ見ていきましょう。

 

複数の歯科医院を比較する

同じ表側矯正でも、料金に含まれる内容や支払い条件は医院ごとで大きく異なります。

装置代だけを示す見積もりもあれば、調整料や保定費用が別途加算され、最終的な総額が膨らむ場合もあります。

比較する際は、総額の見込みや分割払いの可否に加えて、通院のしやすさや予約の取りやすさも確認が必要です。

 

さらに、症例数や担当医の経験、緊急時の対応体制なども重要な判断材料です。

最低でも、3院程度でカウンセリングを受け、条件を一覧表にまとめると納得感のある医院を選びやすいでしょう。

 

関連記事:矯正歯科の認定医は信頼性が高い|認定医と非認定医の違い・医院の探し方を解説

 

医療費控除を使う

年間の医療費が一定額を超えると、確定申告で医療費控除を活用でき、所得税や住民税の負担が軽くなります。

咀嚼や発音の改善を目的とする矯正は対象になりやすいですが、美容目的のみでは控除を受けられません。

支払った領収書は必ず保管し、保険金で補填された分を差し引いた実費を申告します。

 

控除額は「実際の医療費−保険金など−10万円(または所得の5%)」で計算され、所得水準によって控除額が変動します。

課税所得が20%の世帯で60万円を支払った場合、約12万円前後が戻る試算となり、実質的な支出を抑える手段として有効でしょう。

 

部分矯正を検討する

歯並び全体ではなく、前歯のがたつきや軽度のすき間だけを整えたい場合には、部分矯正が有効です。

治療範囲を限定できるため、装置費用を抑えやすく、通院期間も短縮される傾向があります。

その結果、総額の負担だけでなく、時間的コストの軽減にもつながるでしょう。

 

ただし、動かせる歯の範囲に限界があり、噛み合わせの改善が必要なケースでは適応できないこともあります。

複数医院で精密検査を受け、治療可能な範囲やリスクを比較したうえで判断すると安心です。

 

表側矯正の費用相場を理解したうえで治療しよう

表側矯正は一般的な方法ですが、装置代だけでなく検査や通院、保定まで含めると費用は決して小さくありません。

相場を知り、費用の内訳や抑え方を理解することが、納得のいく治療計画につながります。

 

表参道ヒカリデンタル矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医である女性院長が、初診から治療終了まで一貫して担当します。

難症例にも対応できる医療機関として認定を受けており、大学病院を参考にした分かりやすい料金体系も採用。

治療を始めるか迷っている段階でも、疑問を解消すれば安心して次の段階に進めます。

美しさと機能性を両立させた矯正を希望される方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の監修者

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清水直子 Shimizu Naoko

表参道ヒカリデンタル矯正歯科 院長

《資格》

日本矯正歯科学会認定

First Counseling初診相談

当院では初診相談を行なっております。

歯列矯正治療に興味のある方は、お気軽にご利用ください。まだ治療を始めるかどうか決めていない方でも、不安や疑問をご相談ください。

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