矯正治療との出会い
私は高校2年生の時に矯正治療を受けました。
幼い頃の指しゃぶりが原因で、前歯が2本外に出ていたためです。
笑う時に出ている歯が見えるのが嫌で、常に手で口元を隠していましたが、矯正治療が終わり、思いっきり歯を見せて笑えるようになりました。
人生観が変わり、生まれ変わったかのように感じました。
なんて素晴らしい職業なんだろう!
私も矯正医になりたい!
私と同じように皆さんに感動をしてもらいたい!
あの時の感動は今でも覚えています。
高校3年生で進路を悩んでいたところに、歯科医の叔母と矯正の主治医に歯科大を受けてみたら、と勧められ、この道を目指すようになりました。歯科大の面接の時にも矯正医になりたいのです!と熱く語ったのを昨日のことのように思えます。
私の天職
夢が叶い、矯正医になった今でも、患者さんの治療が進み、理想的な噛み合わせになってくると、自分のことのように嬉しくなり、感動して脳からドーパミンが出てくるのが分かります。
本当に矯正歯科医は、私の天職だと思っています。
一人でも多くの人に喜んで貰いたし、感動してもらいたい。そんな気持ちで、人生を賭けて治療に励んでいます。
質の高い矯正歯科治療
私のモットーは、妥協しないこと。
細かい作業を妥協しないで、日々の診療を行うことが良い結果を招くと考えています。
最近では「クリニックに通わないで、マウスピースで簡単に矯正治療可能です。」なんて宣伝を目にしますが、矯正治療は単に見た目だけを整えるものではありません。
顎関節に合った噛み合わせ、舌の動き、口の周りの筋肉の強さにも影響を受け、E-lineなど人それぞれ異なり、理想的な噛み合わせといっても本当に奥が深いものです。まだまだ解明されていないことも多くあり、クリニックに通わないで、簡単に解決できることではありません。
歯は命に関わらないからと言う患者さんもいらっしゃいますが、歯は命です。この世に一つしかありません。
歯を大切にして、美味しいものをしっかり自分の歯で食べ、皆んなで健康に100歳まで長生きしましょう!
私は、自分の子供達の前で矯正の素晴らしさを力説していたこともあり、気がつけば、娘も息子も歯学部の大学生になりました。これから後継者を育てるのも楽しみです。
医学は日々進歩していきます。質の高い矯正治療を目指して、これからも邁進していきます。